先日新宿伊勢丹men’sでButteroのブーツを購入しましたので、数日間履いたレビューも兼ねてご紹介します!
Butteroとは?
1974年にイタリアのトスカーナでスタートした、良質な革を使ったブーツを中心とするブランドです。
名前の由来は、アメリカンカウボーイのイタリアバージョンである「ブッテリ」に大きく影響を受けていると言われています。
2000年初頭にイタリアンブランドブームが到来し、その頃からブーツブランドの代表格として日本でも人気を伸ばしてきました。
購入の決め手は?
今年は新しいブーツがどうしても欲しくて、いろいろ比較しながら探していたのですが、そこまで迷う事なくすんなり決まりました。
いろんなブーツブランドがある中で決め手になったのは、ドレスとカジュアルの絶妙なバランスと、シルエットの美しさです。
つま先(トゥ)の部分も丸過ぎず細すぎずといった感じで、ジャケットの少しカッチリしたスタイルからリラックスしたカジュアルなスタイルまで幅広く使えそうです。
最近は細身のテーパードデニムを穿くことが多いので、相性も抜群です!
サイドジップなので、パンツを穿いたときにチラッとジップが見えるのもいいですね!
脱ぎ履きのしやすさを重視すればバッグジップなのですが、自分はサイドジップの方が好きです。
モデルはB825というButteroの定番商品なのですが、今回買ったのは新宿伊勢丹men’sの別注商品らしく、バイヤーさんがイタリアの職人に交渉して作ってもらったヌバックレザーを使用した物だそうです。
別注品の為、各サイズ一点ずつしか無いとの事でしたが、自分にピッタリのサイズである40が運良く残っていたので良かったです!(~26cmくらい)
ヌバックレザーとは?
よくスエードと間違えられる素材でもあるのですが、皮の表を使っているのか、裏側を使っているのかという違いがあります。
スエードは皮の裏側の肉面をシェービングで厚みをあわせた後、大きな紙やすりの機械でペーパーがけをして起毛させます。
一方ヌバックは、皮の表皮に近いところを使用します。
スエードと同様にペーパーがけをして起毛させた物なのですが、表皮の緻密な繊維層に近いため、毛足も細やかで毛穴の目立たない革になります。
しっとりとしたさわり心地で、細かい起毛感がかなり上品ですね!
革がとてもしなやかなので、ノーマルの革の物に比べて履き心地も良いです。
Butteroはマッケイ製法
Butteroの靴は金額の割りにマッケイ製法だから良くないと叩かれていますが、(グッドイヤーウェルト製法の方が頑丈でいいという風潮がある為)
イタリア靴の大半がマッケイ製法です。(グッドイヤーウェルト製法は伝統を守るカッチリしたイギリス靴に多い)
マッケイ製法は、特に頑丈さを求めずに、フォルム等の美しさを求める靴に適した製法なのです。
その製法によりスマートでフォーマルな雰囲気になり、セクシーさも感じられます。
この外観重視のイタリア的な考え方、嫌いじゃないです(笑)
更に利点を上げるとすれば、軽さ、屈曲性の良さですね!
重量のある靴は歩いててどうしても疲れやすいので、この軽さはいいですね。
簡単な構造のマッケイ製法だから得られるメリットです。
グッドイヤーウェルト製法の靴って、今は高い靴の象徴みたいになってますが、靴の歴史を見ていくと普段歩き回っていたり、激しい運動をする人の為の靴だった訳です。
そう考えると、普通に履く分には何度も修理に出すことも無いですし、頑丈さよりも革の質やデザインにお金をかけてるイタリア靴も悪くないですよね。
Review
イタリア製なので、日本製の靴に比べて縫製が微妙な点がありました。
伊勢丹のバイヤーさんも同じ事を言っていたので間違いないです(^^;)
自分のは明らかに初期不良の為、購入した翌日に修理に出し、戻って来たのは10日後です(笑)
縫製はあれでしたが…
~3万円クラスのブーツと比べると、やはり革の質やソールの高級感は全然違いますね。
更に上を見ればもっと高額なブーツはいくらでもありますが、デザインやシルエット、革の質感が気に入ったので満足です。
これから大事に履いて行きたいと思います。