本日は先日のネクタイに引き続き、シーン別に履いていくべき革靴をご紹介していきます。
結構フォーマル度を知らずに革靴を履いていらっしゃる方も少なくありません。
何処にでも履いていけるものと、そうでないものをしっかり覚えて、TPOにあった靴を履けるようになりましょう。
まず革靴には内羽根のつくりの物と、外羽根のつくりの物がありますので、そちらを解説していきますね。
目次
◆バルモラル◆(内羽根)
出典 http://bit.ly/2lUTHlm
内羽根式は靴の履き口がV字型に開き革と甲の部分が一体になっていて、ヒモで締めるドレッシーなデザインのことで、比較的クラシックな印象を与えます。
19世紀の中頃、英国のヴィクトリア女王の夫君、アルバート公がスコットランドのバルモラル城でデザインしたことが名前の由来といわれます。
基本的にフォーマルな場所に出向く時はこの内羽根の革靴を履くのが礼儀となりますので覚えておきましょう。
◆ブラッチャー◆(外羽根)
出典 http://bit.ly/2lUPptT
バルモラル(内羽根)とともにレースド・シューズの基本形で、英国ではダービー型と呼ばれています。
もともとは軍靴用に考えたといわれていて、履き口が外に開き、ヒモで締めるタイプです。
外羽根式の方が可動域が広いため、営業などでよく歩き回ることが多いという方には外羽式がおすすめです。
しかし、外羽根式はカジュアルでスポーティーな印象を与えますので、礼服として履く場合は内羽根式の革靴を選んでおく方が無難でしょう。
それではここからはフォーマル度が高い順番に革靴の種類を説明していきます。
◆ストレートチップ◆
出典 http://bit.ly/2mDZtF4
ストレートチップは革靴のつま先の部分に横一文字で切り替えがなされているデザインのシューズです。
クラシックな英国製なデザインで、落ち着いた大人な雰囲気を演出できます。
シンプルで汎用性が高いので冠婚葬祭など幅広い場面で活躍することができます。
特に内羽根の黒のストレートチップは最もフォーマル度が高い物になります。
一足は絶対持っておいても良いと思いますよ。
切り替え部にはメダリオン(穴飾り)をあしらったものと、ないものがありますが、メダリオンのないものほどフォーマル度が高く冠婚葬祭等に適しています。
◆プレーントゥ◆
出典 http://bit.ly/2mDQOSM
つま先に一切の装飾がなされていないプレーンなシューズ。
靴の基本型と呼ばれるデザインです。
余分な装飾がない分、足元のシャープさを強調されますし、スーツの個性をより引き立てたい方におすすめです。
プレーントゥはカジュアルな場所にも履いていけますので何かと重宝するでしょう。
ただ、シンプルなデザインだけに、形や鳩目の位置等のバランスや革の素材感等が分かりやすいです。
ちょっとお値段がはってもできるだけ良質なものを買った方がベターかと思います。
◆ウイングチップ◆
出典 http://bit.ly/2mDLwXw
つま先の革の切り替え部分のデザインが翼のように見えることからウイングチップと名付けられたそうです。
つま先のブローグ(W型の模様穴飾り)が特徴的で、「おかめ飾り」ともいわれています。
歴史が長いデザインなので、クラシックな印象や雰囲気を与えることができるので、スーツやジャケットとの相性もバッチリです。
ただ、デザインが比較的カジュアルめで派手なのでパーティーシーンやファッショナブルな場所に履いていくのには良いのですが、フォーマルな場所に履いていくのは控えましょう。
◆Uチップ◆
出典 http://bit.ly/2mDJjeU
U字形の革片(チップ)を甲の切り替えに用いたデザインです。
トゥ部分にU型のステッチが施されているのが特徴です。
モカシンの一種であるところから「モカ」とも呼ばれ、外羽根のUチップは「ブラッチャーモカ」とも呼ばれます。
コーディネートの幅広さから、近年人気のデザインになっています。
クラシカルな雰囲気を残しつつ適度にカジュアルなデザインになっていますので、プレーントゥよりもカジュアルさを出したい時や、スーツスタイルにこなれ感をプラスしたいときはオススメです。
厳格なドレスコードな場所には不向きですが、おしゃれ好きなら持っていても損はないでしょう。
◆メダリオン◆
出典 http://bit.ly/2lUY27Z
メダリオンとは「穴飾り」のことを指します。
大きい穴と小さい穴を組み合わせた帯状の意匠をパーフォレーションと言います。
元々はスコットランドで防水や通気性を重視したデザインとして作られたそうです。
メダリオンが加わることでよりドレッシーな印象になるので、ドレスアップスタイルによく合います。
◆ローファー◆
出典 http://bit.ly/2lV2J1q
学生時代にだれも履いたことがあるであろうローファーは汎用性もたかくオシャレで扱いやすくとても人気の高いデザインです。
なんと元々は怠け者という意味があり、由来はスリッパのように履けるデザインだからだそうです。
コインの挟めるストラップがついていることからペニーローファーとも呼ばれています。
現在ではドレッシーなデザインのローファーも作られており、 カジュアルだけでなく、あらゆるシーンで履かれています。
靴紐がない分、小さめのサイズを購入し、足にならせていくのが一般的ですので、サイズを選ぶ時は慎重に選びましょう。
ちなみにフォーマル度はとても低いデザインですので履いていく場所には注意してくださいね!
最後に
いかがでしたでしょうか?
内羽根や外羽根とデザインの組み合わせでフォーマル度も違ってきますので、その時々のTPOに合わせて履いていく革靴も変えていけるように出来るといいですね。
ちなみに色もよりフォーマルにしたいなら黒がマストです。
カジュアルにしたいなら焦げ茶や茶色で遊び心を持たせるといいでしょう。